かつての大きな争いをのりこえ、人々は精霊の恩恵を受けて暮らしていた。

精霊は人々にもたらす―雨を。実りを。ぬくもりを。

精霊のつかさどる自然の中で、人々の心は穏やかだった。

恐れるものもあった・・・神隠し、死神、這い回る真っ黒な影・・・

それらは村から出さえしなければ、一生、噂話でしかきかないようなものだったけれど。

でも、もし。

もしも、村に実りをもたらす精霊が、眠ったまま目を醒まさなくなってしまったら?

大切な友だちがある日突然、姿を消したら?

少年は外の世界へと歩き出す。

きっと、何かできることがあるはずだ。


アールピージーゲーム
“KONTON”
きんじつ はつばい!

ストイックな武器屋、キュウゾウ。
なにか次の武器を買うときにかわせる会話。

『使い方はわかるか』

 うん
⇒わかんない


『基本的には○でかまえ、±で攻撃だ』
(※±はウィーのあの棒を想定)

 わかった
 もう一度
 ためしに一戦!


ここでためしに一戦を選択すると場面が暗転し、裏庭で実戦形式のレクチャーが始まります。

『・・・で回転切りだ』等の指示通りに攻撃すると、

『そうだ』とか言いながらキュウゾウはひらりとかわします。

技を一通りマスターするとここで!

『それらを応用するとこうなる』とキュウゾウが攻撃をしてきます。コンボ。で主人公は倒れます。どんなにフル装備でどんなに強くても倒れます。場面は再び暗転し、武器屋の中へ。おっさまが笑っていることが、肩のゆれでわかります。おさま笑わないでくださいよぉ、もう、ひどいすよぉキュウゾウさん、と思いますが、

『技の組み合わせで与えられるダメージも変わってくるが、大事なのは敵を前にしても焦らず確実に一撃をくらわすことだ』

とかなんとか。
もうおまえが世界を救えよ。


ときどき七さんにも会える。話しかけると

『・・・今日はカンベエ様はお休みです』とか、

『どこかでお会いになりませんでしたか?』とか。

何やらワケありなご様子。七さんに会えるときはおっさまはどこにもいない、その逆もしかりなのである。

きょうのところはこんくらいで、つづきは小出しにしていきます。