西側にずーっと歩いてくと、小高い丘の向こうが海なんだけど、浜から橋が渡ってるような小さな島がみえる。どんなにがんばっても、オカリナで太陽の歌を演奏しても、丘を下って橋を渡り始めると必ず夜になる。その小島には大きくてきれいな木があって、そこにハルナが立ってる。木のまわりにはサイケデリックなのからパステルカラーなのまで蝶やよくわかんない光や粉が舞ってて、いかにも精霊の類、ってかんじ。ハルナに話しかけると

『・・・ヒミツ、買わない?』

思わずこっちがたたずまいを直しちゃうような物言いです。おそらくハルナは情報屋。ヒミツというのはほかのうさんくさい盗賊なんかが「10ルピーくれたらイイ話聞かせてやるぜ」とかいうのとは違う、それが知りたかったー!な情報。でもとられるお金もなかなか高額で、しかも事前に値段を教えてくれないので、聞きに行くときは常にサイフをフルにしておいたほうがいい。そんなかんじで 買う、 を選択すると、木がフワーって様子を変えて一瞬眩しくなり、黄雅がいます。木が黄雅に。蝶や魔法っぽい光は、木の周りを舞っていたように黄雅のまわりをかこっています。そんで黄雅がヒミツを教えてくれます。聞き終えたら、そこにはハルナと黄雅の二人しかいないのでやることもないし小島をあとにしますが、橋を渡れば普通に昼間です。振り返ると、その小さな島だけが、夜。なんでいつも夜?なんで木が黄雅に?ここにもミステリー。


劇団タンタラス、その実盗賊タンタラス団の船で行動を共にするときがあるのだが、
そのとき耳にする話。
『西の小島の伝説を知ってるか?もう何十年も前のことさ。それはそれは腕のいい盗賊がいた。なんでもたった二人で村ひとつ潰しちまうような奴らだったらしい。あのトレノの悲劇も、実はその二人の仕業だって話なんだ。信じられるか?トレノの軍はその時、世界で2番目にでかかったんだぜ。・・・だが大戦のあと、世界に影が這い回るようになってから、奴らは突然姿を消した。この世界に飽きたのか、あるいは闇に飲まれたか。そのあと奴らがどうなったか誰も知らないんだ。なぜ西の小島の伝説かって?そんなのオレだって知らないよ・・・』